岸田繁「交響曲第二番」初演のCDリリースを記念し、3週にわたりLINE LIVE番組の配信が決定しました。
このプログラムでは、リリース前ながら「第二番」の第一楽章から第四楽章まで、フルサイズでオンエアいたします。放送は3月10日、17日、24日10:00からと16:00 からの1日2回、計6回の放送を予定しております。またこれに合わせて青澤隆明によるライナーノーツの一部も公開されました。
CDリリース直後、3月30日には東京オペラシティコンサートホールで、「交響曲第二番」初演の東京公演が行われます。
[LINE LIVE情報]
岸田繁「交響曲第二番」LINE LIVE
3月10日(日)10:00- https://live.line.me/channels/520/upcoming/10811814
3月10日(日)16:00- https://live.line.me/channels/520/upcoming/10811818
3月17日(日)10:00- https://live.line.me/channels/520/upcoming/10811842
3月17日(日)16:00- https://live.line.me/channels/520/upcoming/10811865
3月24日(日)10:00- https://live.line.me/channels/520/upcoming/10811873
3月24日(日)16:00- https://live.line.me/channels/520/upcoming/10811884
※放送時リンク有効となります。
[ライナーノーツより一部抜粋]
さて、交響曲第二番である。第一番が岸田繁の響きの想像力を拡張したものだとするなら、今作はより緊密に絞り込んだなかで、構築的な表現を探求した作品となった。オーケストラの 編成より管楽器が縮約され、楽章数は5から4へ、演奏時間も50分から40分程度に短くなった。
キャンパスも絵具もそれだけ集中することで、和声の多様性と繊細さは色濃くなっている。書法的にはソナタ形式や対位法的な組み立てを意識し、伝統的な枠取り強化された。第一番が多彩な響きの空間をそぞろ歩きする愉楽のように、思いがけないアイディアの接続や唐突な展開の驚きを含むものだったのに対して、今作は楽章ごとに連綿とした流れが展開と変容によって織り成される。異なる着想の接続がカット繋ぎのように目まぐるしくスウィッチングする面白さが、本作ではひとつの生の流れを追うように煮詰められていく。
青澤隆明
[リリース情報]
岸田繁・京都市交響楽団・広上淳一(指揮)
『岸田繁「交響曲第二番」初演』
2018年3月27日発売 VICC-60955/¥2,500+税
1. 岸田繁 交響曲第二番 Op.8 第一楽章 アレグロ・コン・モート ロ短調
2. 岸田繁 交響曲第二番 Op.8 第二楽章 アダージェット・パストラーレ ニ長調
3. 岸田繁 交響曲第二番 Op.8 第三楽章 ジーク・アラ・バロッカ ニ長調
4. 岸田繁 交響曲第二番 Op.8 第四楽章 アレグロ・モデラート イ短調
5. 弦楽五重奏のための古風な舞曲「あなたとの旅」(管弦楽版) Op.7
6. オーケストラのための序曲「心の中のウィーン」 Op.9
2018年12月4日 愛知県芸術劇場コンサートホール
[コンサート概要]
京響プレミアム − 岸田繁「交響曲第二番」初演
2019年3月30日(土) 開場17:15 / 開演18:00 東京オペラシティコンサートホール
出演:岸田繁、広上淳一、京都市交響楽団
料金:¥6,500(税込) *未就学児入場不可
主催:公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団